「MEGUMIです。授業を通じて、皆さんが将来やりたいことのために、どんな風に動けばいいか明確になればいいなと思っています」と、
バンタン渋谷美容学院大学部 名誉学院長 MEGUMIさん。
9月中旬に、対面授業が実施されました!今回は、MEGUMIさんと在校生(以下メンバーと表記)の双方向授業を、ダイジェストでお届け。
1.10年後の自分はどんなことをしていると思う?
MEGUMIさん「突然ですが、皆さんに質問です。10年後の自分は、どんな仕事をしていて、どんなプライベートを過ごしていると思いますか?
設定するのがとても大事です。ザックリでいいので聞いていきたいと思います」
一人目のメンバーは、「ヘアメイクの仕事に就き、芸能人を担当していたいです。友だちと充実した人生を過ごしたいです」。
二人目は「ヘアメイクのできる美容師さんになりたいです。旦那さんと3歳の子どもがいたらいいです」と発表!
MEGUMIさん「なぜ、未来の自分について、今考える必要があるのか?と思いますよね。今は美容を勉強して、美容との距離が近いと思います。
でも、社会に出ると人間関係で悩んだり、違う仕事の誘惑があったり、理不尽なことが起きたりします。
そうすると『私がやりたいことって、なんだったっけ?』となってしまうことも。だから夢や目標を明確にすることはとても大事です。
夢や目標は、明確にすればするほどいいです。ヘアメイクさんとして、どんな仕事をしたいのか。
どんな雑誌、どんなテレビ番組に携わりたいのか、タレントは女性なのか男性なのか。そこがザックリだと、どう頑張って現実にすればいいか見えづらいです。
明確にしたら、どういうところにアプローチをすればいいのかがわかります」
2. 失敗したくないと考える人が多い。でも、10代・20代はたくさん失敗して
ここからは、10代・20代の傾向&代表的な悩みを挙げ、MEGUMIさんが「思考を切り替える」ポイントを伝授!
MEGUMIさん「10代・20代の傾向&悩みとして『失敗したくない』ということがあると思います。SNSで失敗すると、袋叩きにされてしまいます。
失敗すると本当に大変なことという風潮があります。でも、失敗したら絶望的かというと、そんなことはありません。
人間は、失敗しないと学ばない生き物です。失敗したときは、なんで失敗したんだろう?と思考しますから、たくさんの学びや気付きがあります。
だから失敗しないとダメなんです。大人も意外と失敗します。10代・20代は、親御さんも講師もいるから、ぜひたくさん失敗してもらいたいなと思います」
3.自分の好きなこと、得意なことを明確にして!
MEGUMIさん「10代・20代のときは、将来設計の経験がないですよね。
だからこそ、自分に向いていること、やりたいことはなんだろう?と自問してください。時間を忘れるくらい夢中になるものがあると思います。
それをメモしてください。好きなものじゃないと頑張れないと思います。得意なことで稼いだほうがいいです。私もお金の計算などが苦手。
だから、人に頼むようにしました。何が得意かというと、アイデアを考えて人に伝えることです。
自分の好きなこと、嫌いなことを知り、好きなことをドンドンためてほしいです。
今は女の人が自立して生きていく世の中だから、チャンスです。本業と同時に副業も大切です。
私は、タレントも映像プロデューサーも飲食店経営もやっています。ひとつに絞らず、3個でも4個でもやっていいんです。
これは、もしも一個がダメでも他があることが、精神安定剤にもなります。
エネルギーは必要ですが、色んなことをやっていいよという前提で、自分のやりたいことの可能性を走らせてみて!」
4.自分がワクワクする、楽しいことを考えて。成功している自分をイメージして
MEGUMIさん「他者からの評価を気にしてしまう人も多いと思います。今、SNSなどでもヘイトコメントがすごいじゃないですか。
ネガティブなコメントに気持ちを持っていかれないことも大事。人は、そもそもネガティブに考えがちです。
脳科学の先生に教えてもらったのですが、人は、起きていないことを心配するようにできています。先のことを勝手に設定して悩んだりします。
女性は月のものがあるから、体調の波もあります。
自分がワクワクする、楽しいことを考えてください。ネガティブに考えがちだったら「錯覚だから」ってポジティブになるように変換するトレーニングを。
その切り替えが人を強くします。自分のやりたいことにフォーカスして、成功している自分をイメージしましょう!」
5.MEGUMIさんは、年始に「事業計画書」を書き、スタッフさんに共有する
MEGUMIさん「『社会で戦っていく自信がない』という人もいると思います。SNSでブランディングしている人と自分を比べちゃったりします。
私が実践していることとして「事業計画書」を書くという方法があります。私はお正月に自分の事業計画書を書き、スタッフさんに共有します。
ゆったりした時間が流れるお正月は、頭の中に隙間ができます。すると『こういうことがやりたいかも!』ということがポンって出てきます。
母として、経営者として、映像プロデューサーとしての目標を設定します。1月から12月まで一ケ月ごとに分けて考え、マネージャーさんに共有します。
この習慣を5~6年続けていますが、不思議なもので全部叶っていきます。
私の事業計画書では、『女性を幸せにする』という大義名分を作っています。
3~4年前に決めてからは、作品をつくるときは女性が喜んでもらうためと設定しています。皆さんも、どういう想いでこの仕事をしているのか?
なぜそれをやりたいのか?どう世の中に影響するのか?なぜ私はこれをやりたいのか?
今のうちから考えて、事業計画を書くクセをつけて、1カ月ごとに分割して紙に書き出して。言葉にすると、やるしかないと思うし自覚します。
恥ずかしくても、講師や親御さんに共有して」
6.私は10年後 □□□をしている
これまでの講義を踏まえて、MEGUMIさんから再度、メンバーに質問が。
どんな業界・企業・職種で働いていますか?どんな仕事内容ですか?
仕事のどんなところにやり甲斐を感じていますか?どこに住んでいますか?
エリさんは「ヘアメイクアップアーティストとして活動していたいです。ドラマとか映画を担当していたいです。
やり甲斐は、エンドロールに名前が流れたとき。海外にも行ったりしたいです」
MEGUMIさん「ドラマの現場のヘアメイクさんは、朝から晩まで30人の演者さんにメイクすることもあります。
どういう映画、どんなドラマのヘアメイクさんがいいのか、これから細分化して考えていってくださいね!」とフィードバック。
イラさんは、「エステに興味があり、日本の技術は海外で評判がいいと聞いたので、トルコかオーストラリアでエステサロンを出していたいです。
多くの人から憧れられる女性になり、日本人の彼氏と過ごせていたらいいです」と具体的に発表。
MEGUMIさん「ナイス着眼点です。日本のエステの手技やホスピタリティは素晴らしいですし、世界で戦えます」と、
一人ひとりのメンバーの内なる目標を引き出していきます。
ここで、次回授業への課題が出されました!
7.ビジョンボードを作って。大切なのは、たくさんの人に聞いてもらうこと
MEGUMIさん「夢を具体的に実現していくために、活用してほしいのが『ビジョンボード』です。
1つのボードに、自分が夢を実現したときのイラストや写真を集めてコラージュし、メッセージを添えて完成させます。ビジョンボードがあると行動がブレません。
夢のことを考えられないときも自分の進む道が明確になります。宿題として、次回までにビジョンボードを作成してほしいと思います」とメッセージ。
業界をリードするMEGUMIさんの、夢を現実にしていく方法は、実践的でとても説得力があります。
10代・20代から活躍するプロフェッショナルの思考を知り、実践することが夢を叶える大きなアドバンテージになります!